情報処理学会論文誌
コンピューティングシステム
(IPSJ Transactions on Advanced Computing Systems)
ACS
発刊の主旨
コンピュータシステムは科学技術計算、企業の基幹業務、携帯電話/ゲーム機と生活の隅々まで使われています。
高性能計算分野では計算の高速化技術や高信頼化技術に、組み込み分野では省電力技術や実時間処理技術に、それぞれ焦点が当てられてきました。
半導体技術の継続的な進歩と社会のニーズの多様化に伴い、これら従来の分野で閉じていた技術は、より幅広い分野で使われる技術として重要となっています。
例えば、携帯電話に代表される組み込みシステムでは、高機能化実現のために、低電力と高性能の両立が求められています。
高性能技術計算においても、大規模並列コンピュータシステム実現における要素技術として、組み込み技術や省電力技術が注目されています。
また、リコンフィギャラブルアーキテクチャ、グリッドコンピューティング等、新しい技術は、幅広い応用分野での基盤技術として注目を集めています。
本論文誌では、高性能計算、組み込み、省電力、リコンフィギュラブル、グリッド、それらを支える計算アルゴリズム、システム性能評価、OS、プログラミング言語、コンパイラ、アーキテクチャを含めて高度基盤システム技術分野としてとらえ、これを対象研究分野とする一つの継続的論文誌発刊により、様々な産業を支える基盤技術の発信源として、社会に貢献することを目的としています。
本論文誌は、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)研究会、計算機アーキテクチャ(ARC)研究会、システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS)研究会が編集/財務責任研究会となり、プログラミング(PRO)研究会が編集責任研究会として協力する形で刊行しています。
対象とする分野
主なテーマは以下の通りです。
- システムアーキテクチャ
- 高性能プロセッサアーキテクチャ
- 並列分散システムアーキテクチャ(超並列システム、クラスタシステム)
- リコンフィギャラブルシステム
- 組み込みシステム、ユビキタスシステム
- 高性能入出力、並列大容量ファイルシステム, 高速データマイニング
- 省電力、省エネルギー、省スペース
- 高度基盤ソフトウェアシステム
- 最適化コンパイラ、並列化支援ソフトウエア、スケジューリング
- グリッド、クラウドコンピューティング、分散計算システム
- 並列分散プログラミング言語
- 並列分散ミドルウエア、並列分散オペレーティングシステム
- 可視化、デバッグツール、コンポーネント
- 高信頼
- セキュリティ
- オペレーティングシステム・ミドルウエア構成
- システム性能評価
- 性能モデルと性能計測
- 性能チューニング
- ベンチマーク
- 計算科学
- モデル化手法、離散化手法、数値計算アルゴリズム、数値表現
- 高精度計算手法、並列アルゴリズム、大規模計算
- 計算科学(計算物理学,計算化学,計算生物学,計算工学,計算経済学など)における計算機技術
実用的な有効性を重視するため、本論文誌では、通常の研究論文に加えて、実システムを用いた応用事例やベンチマークによる性能評価結果データ、などに関する研究論文も積極的に採用します。
さらに、先端的基盤技術の視点から最新技術を横断的に展望するサーベイ論文の採録も行います。サーベイ論文に関しては招待論文とすることも考えています。
査読基準
ACS論文誌に投稿された論文には,その種類を問わず編集委員会ならびに外部
査読者による査読を行い,その結果「採録」となったもののみを掲載します。
ACS論文誌では,基幹論文誌編集委員会の「論文査読の手引き」(1998年5月改定版)に準拠しつつ本論文誌独自の修正を加えた「ACS論文誌査読基準」を制定しています。基幹論文誌と同等な質を保ちつつ、新たな価値の創造を目指すために,本論文誌の特徴として以下の視点を重視します。
- 急激な技術の変革に適応し、時宜を得た情報を提供するために、独創的な提案やアイデアは、その実用的価値を評価し、積極的に採用します。
- システム、要素技術、利用技術などの実用的研究・開発の成果は、論文としての客観的な主張を含むものであれば、実用性を重視して積極的に採用します。
- 著者独自の視点から整理・分類・評価し、技術を展望するオリジナルなサーベイ論文は、技術的価値の高いものである。本論文誌では、優れたサーベイ論文は積極的に採用します。
- 応用システムでの実際、事例については計算機分野の研究者とユーザを結びつける重要な情報です。
情報処理以外の他分野のユーザにも投稿を呼びかけ、積極的に採録する。この点については、今後、査読基準をより明確にすることに努めます。
- 編集委員は、ACS論文誌委員会が規定する規則に則り公正な審議を行なっています。
投稿手続き
- 論文募集は、原則として年4回行い、発刊時期と投稿〆切を明示します。
編集責任研究会が主催するシンポジウム等と連携編集する号もあります。
詳しくは「今後の発刊スケジュール」をご覧下さい。
- 論文投稿は、ACS 論文誌の Web サイト(本サイト)を通し、電子手続きでのみ受け付けます。
電子可読なPDFフォーマットでご用意下さい。
紙による郵送・FAX 等の投稿は受け付けておりませんのでご了承下さい。
投稿には、LaTeX による学会指定の論文誌フォーマットを推奨します。
採録された場合の原稿はこのフォーマットに従ったものに限りますので、ご注意ください。
- 論文の記述言語は日本語または英語とし,論文中の要旨は、日本語論文では日英双方、英語論文では英文のみとします。
- 論文の分量について特に厳しい制限は設けませんが,不必要に冗長な論文は不採録としたり,あるいは短縮を条件とする条件付採録とすることがあります。
- 査読のプロセスは、原則として基幹論文誌と同様です。査読通知等は E-mail での電子的な手段で行われます。「条件付き採録」となった論文については、3週間以内に再投稿できます。
- 「条件付き採録」となった論文の再投稿時には、任意フォーマットによる回答文を御用意下さい。
- 論文は、その種類を問わず査読を経て「採録」となったものを掲載します。
採録決定後、本論文誌の指定する締切日までに、投稿者が LaTeXファイル形式の原稿を用意し、これを学会に送付します。
著者は、一回のみの校正を行うことができます。
- 本論文誌に採録された英文論文は,自動的に情報処理学会のオンラインジャーナルIPSJ Online Transactionsに転載されます。
- 本論文誌は、情報処理学会の「新しい論文誌(研究会論文誌)」の制度に従います。
論文が掲載された場合、著者は掲載料を支払わなければなりません。
2011年11月現在の掲載料は以下の通りです。
| | 英文論文: | 12,180 円/ページ |
| 和文論文: | 13,650 円/ページ |
- 投稿は、情報処理学会の会員の方でなくても可能です。
奮ってのご投稿をお待ちしております。
論文誌発刊スケジュール
ACS 論文誌は年4回の発行を予定しています。
スケジュールについては、SACSIS同時投稿を連携特集号に移行する関係で調整中です。
現在確定している直近のスケジュールは以下の通りです。
| 2012年 |
| 1. | ACS論文誌単独 |
| 論文投稿受付締切: | 1月 |
| 論文誌発刊: | 6月頃 |
| 2. | SACSIS(3月採録決定)との連携号 |
| 論文投稿受付締切: | SACSIS採録通知後約3週間 |
| 論文誌発刊: | 9月頃 |
| 3. | 調整中 |
| 4. | 調整中 |
なお、シンポジウムとの連係号に関しては、
シンポジウム開催側のスケジュールにあわせて、
投稿締め切りが多少変更になる場合があります。
最新の投稿募集についてはこちらを御覧下さい。
ACS論文誌編集委員会
- 編集委員長:
- 編集副委員長(あいうえお順):
- 河野 健二 (慶應義塾大学)
- 佐藤 寿倫 (福岡大学)
- 須田 礼二 (東京大学)
- 編集委員(あいうえお順):
- 阿部 洋丈 (大阪大学)
- 天野 英晴 (慶應義塾大学)
- 市川 昊平 (大阪大学)
- 伊藤 祥司 (東京大学)
- 井上 弘士 (九州大学)
- 今村 俊幸 (電気通信大学)
- 入江 英嗣 (電気通信大学)
- 遠藤 敏夫 (東工大)
- 大河原 英喜 (富士通)
- 京 昭倫 (ルネサスエレクトロニクス)
- 工藤 知宏 (産業技術総合研究所)
- 窪田 昌史(広島市立大学)
- 光来 健一 (九州工業大学)
- 児玉 祐悦 (筑波大学)
- 小林良太郎 (豊橋技術科学大学)
- 近藤 正章 (電気通信大学)
- 笹田 耕一 (東京大学)
- 品川 高廣 (筑波大学)
- 柴村 英智 (九州先端科学技術研究所)
- 高汐 一紀 (慶應義塾大学)
- 滝沢 寛之 (東北大学)
- 建部 修見 (筑波大学)
- 田中 良夫 (産業技術総合研究所)
- 直野 健 (日立製作所)
- 中島 研吾 (東京大学)
- 中田 秀基 (産業技術総合研究所)
- 成瀬 彰 (富士通研究所)
- 廣津 登志夫 (法政大学)
- 藤井 昭宏 (工学院大学)
- 松田 元彦 (東京大学)
- 三輪 忍 (東京農工大学)
- 毛利 公一 (立命館大)
- 盛合 敏 (NTT)
Last modified: Sun Nov 13 09:28:48 JST 2011