ACS論文誌 査読基準

査読基準は、基幹論文誌編集委員会の「論文査読の手引き」(1998年5月改定版)に大筋において従っています。以下、ACS論文誌の査読基準を掲載します。 1 〜 6は、基幹論文誌論文査読の手引に掲載されている内容を元にしています。
  1. 論文誌の発行は2つの意味を持つ。(基幹論文誌準拠)

    (1) 会員に有用な情報を提供する。
    (2) 会員に研究発表の場を提供する。

    (2)の意味からすれば、すべての投稿論文を掲載すべきであるが、(1)の意味からすれば、何でも掲載するというわけにはいかない。したがって、(1)、(2)のバランスをとるために査読を行う。(基幹論文誌準拠)

  2. 査読は基本的に加点方式で行う。具体的には「査読報告書の書き方」に記載の説明に従う。なお、論文の内容の最終責任は著者が負うべきであり、その価値は読者が見い出すものである。(基幹論文誌準拠)

  3. 学問・技術の進歩が速い今日、迅速な査読は、読者に対するサ−ビス、著者に対するサ−ビスのいずれの観点からも絶対に必要である。迅速な査読を促進するために、特に以下の点に配慮すべきである。(基幹論文誌準拠)

    (1) 前項2. の考え方で割り切り、結論は断定的に下す。ただし、査読委員の観点、判断基準が投稿者によく理解されるように心がけるべきである。(基幹論文誌準拠)
    (2) 過度なアドバイスや、査読委員と投稿者の間で過度の討論に陥ることは避ける。見解の相違が残る場合には、査読委員という立場を離れて誌上討論等で問題を提起すべきである。(基幹論文誌準拠)

  4. 論文の長さについて
    基幹論文誌とは違い、ACS論文誌では、論文の長さについての制限は設けない。ただし不必要に冗長な論文は,それを理由に不採録としたり,短縮することを採録条件にすることがある。

  5. (1) 投稿原稿が学術雑誌に投稿中または既に採択された論文と内容が同一の場合は採録しない。ただし、情報処理学会論文誌(ジャーナル,トランザクション)に掲載されたテクニカルノ−トをもとに発展、充実させたもの、および全国大会、研究発表会、シンポジウム、国際会議で発表された内容はその限りではない。
    (2) 研究あるいは開発成果発表の最終形態は学術雑誌の論文であると位置づけ、本学会の主催・共催を問わず、学術雑誌の論文以外の発表は、すべて途中経過報告とみなし、既発表論文とみなさない。ただし、このことは同一あるいは同一グループの著者によるものであり、他人のものであれば学術雑誌以外のものであっても、すでに発表されたものは既発表とみなすことは当然のことである。
  6. Digital Courierとの連携に伴い、基幹論文誌同様、英文論文については、採録決定後、外国人に英文の査読を依頼をします。

  7. 急激な技術の変革に適応し、時宜を得た情報を提供するために、独創的な提案やアイデアは、その実用的価値を評価し、積極的に採用する。

  8. システム、要素技術、利用技術などの実用的研究・開発の成果は、論文としての客観的な主張を含むものであれば、実用性を重視して積極的に採用する。

  9. 著者独自の視点から整理・分類・評価し、技術を展望するオリジナルなサーベイ論文は、技術的価値の高いものである。本論文誌では、優れたサーベイ論文は積極的に採用する。

  10. 応用システムでの実際、事例については計算機分野の研究者とユーザを結びつける重要な情報です。 情報処理以外の他分野のユーザにも投稿を呼びかけ、積極的に採録する。この点については、今後、査読基準をより明確にすることに努めます。

  11. 査読に当たっては、公正審議規定を遵守すること。


Last modified: Mon May 30 09:59:16 JST 2005